日本人サッカー選手と日本人野球選手の体格

1.緒言

4月8日の投稿記事でプロ野球,メジャーリーグでプレーする野球選手の体格をお伝えした.

競技間でも体格差はあるのだろうか?あるならばどの程度であろうか?という疑問・関心が生じた.

そこで今回,Jリーグでプレーするプロサッカー選手の体格を調査し,プロ野球選手との体格比較結果をお伝えする.

2.方法

今回は,日本人選手のみを対象とした.サッカー選手は,2017年J1加盟クラブの日本人選手537名であった.野球選手は,2017年プロ野球加盟チームの日本人支配下登録選手731名であった.

サッカー選手,野球選手の身長および体重のデータは,それぞれJリーグ.jp (online) ,プロ野球データFREAK(online)に公表されているものとした.

統計処理として,サッカー選手537名と野球選手731名のそれぞれにおいて,身長および体重の平均値,標準偏差,最小値,最大値を算出した.

また,身長の3乗は体重に比例するので,身長の3乗を独立変数,体重を従属変数とする単回帰分析を行い,身長別の標準体重(回帰式の推定値)および95%範囲体重(95%予測区間)を算出した.

3.結果

表9.1に,サッカー選手および野球選手における身長,体重の基本統計量(平均値,標準偏差,最小値,最大値)を示した.

サッカー選手における身長の平均値は,野球選手のものと比較して約0.02m(2cm)低かった.体重の平均値については,約11kg少なかった.

図9.1に,サッカー選手および野球選手における身長と体重との関係を散布図にしたものを示した.サッカー選手の体重は,野球選手のものより低い値で分布していた.

単回帰式は,以下の通りであった.

サッカー選手 Y = 8.984X + 20.711 (Y:体重の推定値〔kg〕,X:身長の3乗〔m3〕),推定値の標準誤差:3.729kg,決定係数0.692

野球選手 Y = 8.219X + 34.340 (Y:体重の推定値〔kg〕,X:身長の3乗〔m3〕),推定値の標準誤差:6.214kg,決定係数0.269

表9.2に,サッカー選手および野球選手のそれぞれにおける身長別の標準体重,95%範囲体重を示した.

この表は,上記の単回帰式を利用して作成したものである.

標準体重は,単回帰式の推定値である.95%範囲体重は,その身長における全の選手のうちの95%の者が収まる推定範囲体重である.

同身長における標準体重では,野球人選手と比較してサッカー選手の方が8~11kg程度少なく,「細身」であった.

各身長における95%範囲体重の範囲(範囲上限と範囲下限との差)では,サッカー選手で15kg程度であるのに対して,外国人選手では24,5kg程度であった.

以上の結果をまとめると,日本人プロスポーツ選手の中で

①サッカー選手は,野球人選手に比べて体格が小さい傾向である(表9.1,図9.1),
②サッカー選手は,野球選手に比べて細身の傾向である(表9.2の標準体重),
③サッカー選手は,野球選手と比べて身長に対する体重のバラつきが小さい傾向である(表9.2の95%範囲体重),

の3点が明らかとなった.

考察については読者の皆様にお任せしたい.

文献

①Jリーグ.jp (online)クラブ・選手名鑑.http://www.jleague.jp/club/, (参照日2017年4月13日).
②プロ野球データFreak(online)http://baseball-data.com/, (参照日2017年4月13日).

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